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勉強時間は「時間」ではなく「問題数と基準」から決める
1級建築の第一次検定に必要な勉強時間を示した公表資料はありません。民間の目安を当てにするより、公表されている構成と基準から自分の必要量を出す方が確実です。合格基準は、全体の得点60%以上と、施工管理法(応用能力)10問中6問以上の二つです(令和8年度確定)。午前の部は44問出題・36問解答で四肢択一、午後の部は28問出題・24問解答です。合わせて72問出題・60問解答になります。
逆算の起点は「今、何問取れるか」です。現在地が分からないまま時間だけ決めても、足りるか足りないかが判断できません。最初に10問診断(登録不要)か公開問題を1回分解いて、午前の分野ごとの正答率と、応用能力の正答数を出してください。そこから基準までの差が、必要な勉強の量です。
必須15問・選択21問・応用能力10問に分けて考える
午前の必須は No.1〜6、No.16〜20、No.41〜44 の15問です。環境・構造・力学・材料の建築学、設備・外構・契約、施工管理法の知識にあたります。ここは避けられないので、最初に固めます。選択は No.7〜15 から6問、No.21〜30 から7問、No.31〜40 から8問の21問で、躯体施工と仕上げ施工が中心です。捨てられるのは合計で8問しかなく、工種を広く押さえる必要があります。
応用能力10問は午後の部にあり、6問以上が個別の基準です。知識問題と違い、数値や手順の正誤を組み合わせて判断する形なので、暗記の延長では点が伸びにくいです。知識の勉強とは別枠で、応用能力だけの練習時間を取ります。応用能力の No.51〜60 は全問解答の五肢択一(正答1つ)です。午後はほかに No.45〜50 の6問(全問解答)と、法規 No.61〜72 の12問中8問選択があります。
| 区分 | 問題番号 | 解答数 | 位置づけ | 勉強の順番 |
|---|---|---|---|---|
| 必須(午前) | No.1〜6、No.16〜20、No.41〜44 | 15問 | 建築学・設備・施工管理法の知識 | 1番目:先に固める |
| 全問解答(午後) | No.45〜50 | 6問 | 施工管理法(知識) | 1番目:午前の必須と一緒に |
| 応用能力(午後) | No.51〜60(五肢択一) | 10問 | 10問中6問以上の個別基準 | 2番目:別枠で練習 |
| 選択(午前) | No.7〜15 から6問 | 6問 | 建築学(環境・構造・力学・材料) | 3番目:得意領域で埋める |
| 選択(午前) | No.21〜30 から7問 | 7問 | 躯体施工 | 3番目:工種を広く |
| 選択(午前) | No.31〜40 から8問 | 8問 | 仕上げ施工 | 3番目:工種を広く |
| 選択(午後) | No.61〜72 から8問 | 8問 | 法規 | 3番目:頻出の条文から |
組み立ての順番:必須→応用能力→選択
順番は、必須15問、応用能力10問、選択21問です。必須を先にするのは、避けられない問題で取りこぼすと全体60%の到達が難しくなるからです。応用能力を2番目にするのは、全体で点が足りていても6問に届かなければ不合格になるためです。選択を最後にするのは、自分の現場の工種で得点しやすく、短期間でも伸びやすいからです。
現場勤務の人は、平日に長時間は取れません。平日は1日30分で用語と数値の確認、休日に公開問題か模試を1回分まとめて解く、という配分が続けやすいです。週に1回は応用能力だけを10問解いて、6問を超えているかを記録します。6問を下回る週が続くなら、知識より応用能力に時間を寄せます。
日程から逆算する:令和8年度は申込2月・試験7月
令和8年度の1級第一次検定は、申込が2月13日から2月27日まで、第一次検定のみは4月7日までで、試験は7月19日でした。申込から試験まで約5か月、受検票の発送(6月29日)から試験までは3週間です。令和9年度(2027年度)の日程は、2026年10月25日時点で公表されていません。令和8年度分は令和7年12月18日付の国土交通省の通知で示されました。
来年度を受けるなら、日程の公表を待たずに今から必須15問の領域に入るのが現実的です。日程が出たら、試験日から逆算して「模試を解く週」「応用能力を詰める週」「選択の工種を広げる週」を割り振ります。当サイトの日程通知メール(無料会員)は、申込開始の7日前と当日、試験の7日前、合格発表の当日に届きます。
計画が崩れたときの戻し方
現場の繁忙で勉強が止まることは普通にあります。戻すときは、止まった分を取り返そうとせず、優先順位の上から再開します。必須15問の領域で正答率が落ちていればそこから、落ちていなければ応用能力の10問を1セット解いて現在地を確かめます。令和8年度は受検者42,826名、合格者19,993名で、計算すると約46.7%です。半数近くが合格する試験なので、基準に届く順番で積み直せば間に合います。
次の一歩:10問診断で「今、何問取れるか」を出す
当サイトの建築1級向け10問診断(登録不要)は、午前の分野に加えて応用能力の問題を3問含み、足切りに近いかどうかの目安を表示します。問題はオリジナルで、各問に一次資料へのリンクを付けています。外部の監修は受けていません。結果を保存して20問診断(分野別正答率・弱点TOP3)に進むには、無料会員登録(メールアドレスとパスワード)が必要です。苦手パック(2,980円・税込・1分野)と総合パック(9,800円・税込・模試つき)は、現在地が分かってから選んでください。総合パックの模試は、1級午前36問150分と午後24問120分(応用能力10問を含む)の構成です。
1級建築一次の勉強時間の目安は何時間ですか?
「何時間で合格する」と言える公表資料はありません。合格基準(全体60%かつ応用能力10問中6問以上)と現在の正答数の差から、自分の必要量を出す方法を勧めます。
実務経験がない19歳でも勉強で間に合いますか?
第一次検定は試験実施年度に満19歳以上なら実務経験なしで受けられます。現場を知らない分、躯体・仕上げの工種と応用能力の数値判断に時間がかかるので、必須15問を先に固めてから工種を広げる順番が向いています。
応用能力の勉強はいつから始めればよいですか?
必須15問の領域に手応えが出た時点で、並行して始めてください。週に1回10問を解いて6問を超えているかを記録し、下回る週が続くなら応用能力に時間を寄せます。