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勉強時間は「時間」ではなく「問題数」から決める
「1級土木の一次は何時間勉強すれば受かりますか」という質問に、根拠を持って答えられる公表資料はありません。受検者の経歴や現場経験の幅が広すぎるからです。そこで当サイトでは、公表されている問題構成と合格基準から、「どの問題群を、どの順番で、どの水準まで仕上げるか」を先に決め、その作業量から自分の勉強時間を見積もる方法をすすめています。
令和8年度の第一次検定は、午前の問題A(No.1〜66のうち35問を解答)と午後の問題B(No.1〜35の全問必須)です。合計70問のうち42問以上の正解、かつ問題B No.21〜35の応用能力15問のうち9問以上の正解で合格です。受検50,012人・合格24,927人・合格率49.8%でした(jctc公表)。
必須40問と選択30問に分けて考える
| 区分 | 問題番号 | 問題数 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| 必須(午前) | 問題A No.1〜5 | 5問 | 土木一般の必須 |
| 必須(午後) | 問題B No.1〜20 | 20問 | 施工管理法等 |
| 必須(午後・応用能力) | 問題B No.21〜35 | 15問 | 15問中9問以上が足切り基準 |
| 選択(午前) | 問題A No.6〜20から12問 | 12問 | 土木一般(選択) |
| 選択(午前) | 問題A No.21〜54から10問 | 10問 | 専門土木(選択) |
| 選択(午前) | 問題A No.55〜66から8問 | 8問 | 法規(選択) |
必須は40問、選択は30問です。必須40問は逃げ場がないので、ここでの正解数がそのまま土台になります。仮に必須40問で28問(7割)取れれば、選択30問で14問(5割弱)取れば42問に届きます。逆に必須が20問なら、選択で22問(7割超)が要ります。必須を固めるほど選択の負担が軽くなる、という構造です。
さらに、必須40問の中の応用能力15問は9問以上が条件です。応用能力は「4つの記述すべての正誤を判断しないと答えが決まらない」形式なので、知識問題より1問あたりの準備量が多くなります。時間配分では、この15問に必須の中でも厚めの時間を割く必要があります。
組み立ての順番:必須→応用能力→選択
順番は3段階です。第1段階は問題B No.1〜20と問題A No.1〜5の必須25問を、過去問で安定して7割取れる状態にすること。第2段階は応用能力15問について、出題テーマ(仮設工事計画、建設機械選定、施工体制台帳、原価管理、工程表、車両系建設機械、移動式クレーン、埋設物・架空線近接、健康管理など)を一次資料で確認し、記述単位で正誤を判断できるようにすること。第3段階が選択問題です。
選択問題は、問題A No.21〜54(専門土木)34問から10問を選ぶように、出題数に対して解答数が少ない区分があります。自分の現場経験に近い分野(たとえば河川・道路・コンクリート構造物など)を先に決めて、その分野だけ深く仕上げる方が、全部を薄く触るより正解数が読めます。
時間の見積もり方:作業量に単価をかける
自分の勉強時間を見積もるには、作業を数えます。たとえば過去問を年度分として1回分70問、これを5年分解いて記述ごとの根拠を確認する作業を、1問あたり自分なら何分かかるか測ってみます。1問10分なら70問で約12時間、5年分で約60時間、2周目は半分として合計約90時間、という具合です。この数字は人によって2倍以上違うので、最初の1年度分で自分の単価を測るのが先です。
見積もりができたら、試験日から逆算して週あたりの時間に割ります。令和8年度は7月5日が試験日でした。2027年度の日程は2026年10月8日時点で公表されていませんが、例年12月中旬にjctcが翌年度のスケジュールを公表しています。日程が出るまでは、前年と同時期を仮置きして計画を立て、公表後にずらす方が、待ってから始めるより余裕が生まれます。
計画が崩れたときの戻し方
現場の繁忙で計画が崩れるのは前提にしておきます。崩れたときに削るのは選択問題の範囲で、必須と応用能力は削らない。この優先順位を最初に決めておけば、残り時間が半分になっても「42問と9問」に届く組み立てを保てます。逆に、選択の得意分野づくりから入ると、崩れたときに必須が手つかずのまま本番を迎えることになります。
当サイトの10問診断は登録なしで受けられ、1級は応用能力の足切りリスクを高・中・低で判定します。無料会員(メールとパスワードのみ、費用なし)になると20問診断で分野別の正答率と弱点TOP3が見られ、試験日程の通知メールも届きます。計画を立てる前に、まず診断で今の位置を知ってください。
現場経験が長ければ勉強時間は短くて済みますか?
施工管理法等の必須問題では経験が効くことがありますが、応用能力は条文の数値や主語の改変に気づく精度が問われ、経験だけでは対応しにくい形式です。経験の有無にかかわらず、応用能力の準備時間は別枠で確保してください。
過去問は何年分やればよいですか?
年数の正解はありません。全国建設研修センターが公表している過去の試験問題を使い、まず1年度分で自分の1問あたりの所要時間を測り、残り時間から逆算して年数を決める方法をすすめています。
2027年度の試験日はいつですか?
2026年10月8日時点で公表されていません。令和8年度のスケジュールは2025年12月19日に公表されたので、同時期の公表を待ちつつ、前年と同じ7月上旬を仮置きして計画を立ててください。