この記事の目次(5項目)
No.1〜4 は必須、No.5〜14 は10問中5問
2級建築の第一次検定は、問題用紙の注意事項で No.1〜4 の4問が全問解答、No.5〜14 の10問から5問を選択と指定されています。受検の手引の検定科目では、この部分が「建築学等」で、知識・四肢択一です。問題用紙に科目名の見出しはなく、ブロック記号と番号だけで区切られています。続く No.15〜17 の必須3問は設備・外構の内容でした。
公開問題で見えた内容を当てはめると、No.1〜4 は環境工学・一般構造・構造力学・建築材料から1問ずつ近い並びです。令和8年度前期は、音の性質、RC柱梁の配筋、単純梁のせん断力、内装材料でした。令和7年度後期は、照明の用語、RC配筋、単純梁のせん断力、鋼材の性質です。2回とも「RC配筋」と「単純梁のせん断力」が必須に入っています。
| 領域(当サイトの分野) | 令和8年度前期で見えたテーマ | 令和7年度後期で見えたテーマ | 必須/選択 |
|---|---|---|---|
| 環境工学 | 音の性質・反響/換気・必要換気量/採光・昼光率 | 照明の用語/冬季の結露/音の性質 | 必須1前後+選択2前後 |
| 一般構造・力学 | RC柱梁の配筋/鉄骨構造/鉄骨部材/基礎杭/荷重・外力/単純梁のせん断力・M図 | RC配筋/鉄骨構造/鉄骨部材/地盤と基礎/単純梁のせん断力・M図 | 必須2前後+選択4〜5 |
| 建築材料 | 内装材料/鋼材の性質/タイル/シーリング材 | 鋼材の性質/材料の力学的性質/タイル規格/建具の性能試験/ボード類 | 必須0〜1+選択3前後 |
| 建築設備・外構(No.15〜17) | 構内アスファルト舗装/電気設備の図記号/空気調和設備 | 屋外排水工事/電気設備の用語/給排水設備 | 必須3 |
環境工学:用語の定義と「大小の向き」を覚える
環境工学で問われるのは、換気・結露・採光・照明・音・伝熱・色彩の基本用語です。公開問題では、音の性質と反響、必要換気量、昼光率、照明の用語、冬季の結露が出ています。数式を解くより、「湿り空気は温度が下がると露点に近づく」「昼光率は室内の照度と屋外の照度の比」といった定義と向きを押さえる勉強が効きます。
現場で換気や結露を扱っている人は、感覚で正解を選べることが多い分野です。逆に、入社したばかりの若手は用語がまず分からないので、教科書の用語集を1周してから問題に入ってください。必須の No.1〜4 に環境工学が1問入る並びが2回続いているので、捨てる選択はしにくい領域です。
一般構造と力学:RC配筋と単純梁は必須に出続けている
一般構造では、RC造の柱・梁の配筋、鉄骨構造の特徴と部材、基礎と杭、荷重と外力が繰り返し出ています。令和8年度前期・令和7年度後期とも、RC配筋が必須の No.2 前後にあり、単純梁のせん断力も必須に入っていました。配筋は帯筋・あばら筋の役割、定着・継手の考え方、かぶり厚さなど、施工の知識問題(No.18〜27)とつながる内容です。
構造力学は、単純梁の反力・せん断力・曲げモーメント図が中心です。必須に1問、選択に1問程度の出方なので、全部避けることはできません。ただ、選択の No.5〜14 では10問中5問を選ぶため、M図の問題を外して環境や材料で5問を埋める組み方ができます。力学を捨てる人は、必須の1問だけは「反力を求めて、せん断力は左から足す」の手順を覚えておくと取れることがあります。
建築材料:鋼材・タイル・シーリング・ボードの性質
建築材料は、鋼材の性質(炭素量と強度・伸びの関係、熱による変化)やセメント・コンクリートが出ています。ほかに、タイルの種類と規格、シーリング材、ボード類、ガラス、建具の性能試験も見えました。令和8年度前期は材料の問題が選択に3問あり、令和7年度後期は建具の性能試験を含めると選択に4問ありました。暗記中心ですが、仕上げ施工の問題と同じ材料名が出るので、施工とセットで覚えると効率がよいです。
材料の問題は「JIS規格でこう決まっている」という言い回しが多く、覚えていれば確実に取れます。選択で5問を埋めるとき、材料の3問を軸にして、環境から2問、構造から1〜2問を足す組み方が、計算が苦手な人には安定します。計算が得意な人は、逆に力学2問を軸にして材料を補助にしてもかまいません。
次の一歩:環境・構造・材料の3分野を苦手パックで分けて練習する
当サイトの建築2級向け分野は、この範囲を「環境工学」「一般構造・力学」「建築材料」「建築設備・外構」の4つに分けています。苦手パック(2,980円・税込・1分野・自動更新なし)は、この中から1分野を選んで15問を解く形です。総合パック(9,800円・税込・自動更新なし)は10分野すべてと40問150分の模試を含みます。問題はオリジナルで、各問に一次資料へのリンクを付けています。外部の監修は受けていません。まず10問診断(登録不要)で、4分野のうちどこが弱いかを見てください。
構造力学を全部捨てても合格できますか?
選択の No.5〜14 では力学を外して5問を選べます。ただし必須の No.1〜4 に単純梁のせん断力が2回続けて入っているため、必須の1問は避けられません。全体で40問中24問が確定基準の実績なので、他で補える範囲です。
建築学等の問題は何問ありますか?
受検の手引の科目区分と公開問題の内容を当てはめると、No.1〜4(必須4問)、No.5〜14(10問中5問)、No.15〜17(必須3問・設備・外構)の範囲で、解答数は12問です。問題用紙に科目名の見出しはありません。
環境工学はどんなテーマが出ていますか?
公開問題では、音の性質・反響、必要換気量、採光・昼光率、照明の用語、冬季の結露が出ていました。問題文は建設業振興基金の公開問題で確認してください。