この記事の目次(6項目)
第一次検定は年齢だけ:1級19歳・2級17歳
令和6年度の制度改正で、第一次検定の受検資格は年齢だけになりました。1級は「試験実施年度に満19歳以上となる者」、2級は「試験実施年度に満17歳以上となる者」です。令和8年度の申請では、1級は平成20年4月1日以前、2級は平成22年4月1日以前に生まれた人が対象でした。学歴、指定学科、実務経験はいずれも問われません。
国土交通省の制度資料では「当該年度末時点」で19歳以上・17歳以上と定められています。高校在学中でも、年度末に17歳になっていれば2級の第一次検定を受けられます。第一次検定に合格すると、建設業法第27条と建設業法施行令第40条にもとづき「1級建築施工管理技士補」「2級建築施工管理技士補」の称号を名乗れます。
第二次検定は実務経験で決まる(新受検資格)
第二次検定は、第一次検定に合格したあと、実務経験を積んでから受けます。1級の第二次検定は、1級第一次検定合格後に「実務経験5年以上」「特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上」「監理技術者補佐としての実務経験1年以上」のいずれかです。2級の第二次検定合格後に受ける場合は、1級第一次検定の合格者に限り、実務経験5年以上(特定実務経験1年以上を含む場合は3年以上)です。
2級の第二次検定は、2級第一次検定合格後に実務経験3年以上、または1級第一次検定合格後に実務経験1年以上です。特定実務経験とは、請負金額4,500万円(建築一式工事は7,000万円)以上の工事で、監理技術者・主任技術者の指導のもと、または自らその立場で行った経験を指します。発注者側の経験は含まれません。
建築だけにある「1級建築士ルート」
建築種目には、1級建築士試験の合格後に実務経験を積む受検ルートがあります。1級の第二次検定は「1級建築士試験合格後、実務経験5年(特定実務経験1年を含む場合3年)以上」、2級の第二次検定は「1級建築士試験合格後、実務経験1年」です。条件は免許の有無ではなく、試験に合格しているかどうかで見ます。
このルートでも第一次検定は免除されません。1級建築士の人が1級建築施工管理技士を目指す場合も、第一次検定を受けて合格する必要があります。1級建築士の人向けの流れは、別の記事「1級建築士が施工管理技士を取る」で整理しています。
| 区分 | 受検資格 | 確認した資料 |
|---|---|---|
| 1級 第一次検定 | 試験実施年度に満19歳以上(実務経験不要) | 建設業振興基金 1級案内 |
| 2級 第一次検定 | 試験実施年度に満17歳以上(実務経験不要) | 建設業振興基金 2級案内 |
| 1級 第二次検定(1級一次合格後) | 実務5年以上/特定実務1年以上を含む3年以上/監理技術者補佐1年以上 | 国土交通省 制度概要(別添2) |
| 1級 第二次検定(2級二次合格後) | 実務5年以上(特定実務1年以上を含む場合3年以上)。1級一次合格者に限る | 同上 |
| 1級 第二次検定(1級建築士) | 1級建築士試験合格後、実務5年(特定実務1年を含む場合3年)以上 | 同上 |
| 2級 第二次検定 | 2級一次合格後3年以上/1級一次合格後1年以上/1級建築士試験合格後1年 | 同上 |
令和10年度までは旧受検資格も選べる
第二次検定には経過措置があり、令和10年度までは制度改正前の受検資格(学歴区分ごとの実務経験年数)でも申請できます。旧受検資格は学歴と指定学科の有無で年数が細かく分かれ、2級では技能士の資格区分で受けられる種別もあります。年数は受検の手引で確認してください。この記事では旧受検資格の年数は書いていません。
申請方法も違います。新受検資格による新規・再受検の申請は令和8年度からインターネット申請のみです。旧受検資格で申請する場合は願書を使う書面申請の区分があり、受付期間も別に設定されています。どちらの資格で申請するかで、申込の段取りが変わる点に注意してください。
土木と違う点:実施機関と種別
建築施工管理技術検定の実施機関は一般財団法人建設業振興基金で、土木(全国建設研修センター)とは異なります。受検資格の制度(年齢・実務年数・特定実務経験)は全種目共通ですが、申込期間、試験日、申請サイト、手数料は種目ごとに違います。制度改正の背景は、土木の記事「受検資格の新制度」で詳しく書いています。
建築固有の点は二つあります。2級の第二次検定に「建築」「躯体」「仕上げ」の3つの種別があること、そして1級建築士ルートがあることです。第一次検定には種別の区分はありません。
次の一歩:自分のルートを判定ツールで確かめる
当サイトの受検資格の判定ツールは、建築の1級建築士ルートに対応しています。生年月日、実務経験、1級建築士試験の合格の有無を選ぶと、第一次検定・第二次検定のどちらを受けられるかを整理できます。年齢だけで受けられる第一次検定から始める人は、10問診断(登録不要)で現在地を確かめてください。
高校生でも2級の第一次検定を受けられますか?
受けられます。要件は試験実施年度に満17歳以上であることだけで、学歴や在学中かどうかは問われません。令和8年度は平成22年4月1日以前に生まれた人が対象でした。
実務経験がまったくなくても1級の第一次検定を受けられますか?
受けられます。1級第一次検定の受検資格は満19歳以上であることだけです。ただし「第一次検定のみ」で申請して合格した場合、同じ年度の第二次検定は受けられません。
特定実務経験の金額は、建築一式工事以外でも同じですか?
違います。建築一式工事は請負金額7,000万円以上、その他の工事は4,500万円以上です。監理技術者・主任技術者の指導のもとで行った経験、または自らその立場で行った経験が対象です。