この記事の目次(5項目)
  1. 2級を受けた人が1級一次に進むときの前提
  2. 2級一次と1級一次の違いを並べる
  3. 2級の勉強が生きる分野と、上乗せが要る分野
  4. 1級一次に受かると、二次までの道が短くなる
  5. 令和9年度の1級一次に向けた時期

2級を受けた人が1級一次に進むときの前提

1級一次の受検資格は、受検年度末の時点で19歳以上であることです(令和6年度からの新受検資格・国土交通省)。2級の合格は条件ではありません。1級と2級のどちらから受けるかをまだ迷っている段階なら、先に(/articles/ikkyu-nikyu-dochira-kara)を読んでください。この記事は、2級一次を受けた人や受かった人が、1級一次で何が増えるかに絞ります。

令和8年度の2級後期(第一次検定)の合格発表は12月2日です。結果を待つ間に1級一次の準備を始めても、2級の勉強はむだになりません。後で見るとおり、出題範囲の多くが重なっているからです。

2級一次と1級一次の違いを並べる

令和8年度の公表資料をもとに、2級一次と1級一次の違いを並べると次のとおりです。

2級第一次検定と1級第一次検定の比較表。受検できる年齢は17歳以上と19歳以上、解答数は45問と70問、合格基準は27問以上と42問以上、足切りはなしと応用能力15問中9問以上、試験時間は130分と午前150分+午後120分、手数料は6,000円と12,000円
図:2級一次と1級一次の違い(令和8年度)(タップで拡大)

図のとおり、増えるのは問題数と時間だけではありません。2級は45問中27問以上の一本勝負ですが、1級は合計42問に加えて、午後の問題B No.21〜35「施工管理法(応用能力)」で15問中9問以上が別に求められます。いわゆる足切りです。試験も、2級前期の130分(10:30〜12:40)から、1級は午前150分と午後120分の2部制になります。令和8年度の公表値は、2級前期が受検14,060人・合格6,723人(合格率47.8%)、1級一次が受検50,012人・合格24,927人(合格率49.8%)です(全国建設研修センター)。

2級の勉強が生きる分野と、上乗せが要る分野

2級一次(令和8年度)1級一次(令和8年度)2級の知識の生き方
No.1〜5 土木工学の基礎(必須)問題A No.1〜5(必須)土・はり・水の基本式は共通の土台
No.6〜16 土工・コンクリート・基礎工(11問中9問)問題A No.6〜20(15問中12問)そのまま生きる。選ぶ数が増える
No.17〜36 専門土木(20問中6問)問題A No.21〜54(34問中10問)選ぶ工種を2級より増やす
No.48〜66 測量・契約・施工管理など(必須)問題B No.1〜20(必須)生きる。1級は施工管理法が中心
(該当なし)問題B No.21〜35 応用能力(必須・足切り)新しく上乗せが要る

表のとおり、2級の範囲はほぼ1級の土台になります。問題A No.55〜66(12問中8問を解答)の分野は、公表されている問題Aの表紙と本文で確かめてください。上乗せが要るのは応用能力の15問です。「適当なものの数はいくつか」「適当なもののみを全てあげている組合せ」「空欄の語句の組合せ」の3形式で、4つの記述すべての正誤を判断しないと点になりません。2級の必須問題で施工管理の知識を持っている人ほど、4つを全部判定する練習に切り替えるだけで伸びます。3形式の解き方は(/articles/ikkyu-ouyou-3keishiki)へ。

1級一次に受かると、二次までの道が短くなる

2級一次の後に1級一次にも合格しておくと、第二次検定までに必要な実務経験の年数が変わります。

2級一次合格(2級技士補)から3つの道。道1は2級一次合格後に実務経験3年以上で2級二次。道2は1級一次に合格して実務経験1年以上で2級二次。道3は1級一次合格後に実務経験5年以上などで1級二次
図:2級一次に合格した後の3つの道と必要な実務経験(タップで拡大)

図のとおり、新しい受検資格では、2級一次の合格だけなら2級二次には実務経験3年以上が要りますが、1級一次に合格すれば2級二次は実務経験1年以上で受けられます(国土交通省)。1級二次は、1級一次の合格後に実務経験5年以上、特定実務経験1年以上を含む3年以上、監理技術者補佐として1年以上のいずれかです。1級一次に受かると1級技士補になり、経審では主任技術者の要件を満たす場合に監理技術者補佐として4点の区分に入ります。経審の扱いは(/articles/keishin-ikkyu-gishiho-4ten)で整理しています。

令和9年度の1級一次に向けた時期

令和9年度の1級一次の申込期間と試験日は、2026年10月27日時点で未公表です(例年12月中旬に公表)。令和8年度は申込が3月23日〜4月6日、試験が7月5日でした。同じ時期なら、2級後期の発表(12月2日)から申込まで約4か月、試験まで約7か月あります。逆算の組み立ては(/articles/ikkyu-2027-gyakusan)にまとめています。日程が出た日にメールで受け取りたい人は、無料会員登録(/register)で通知を受け取れます。

最初の一歩は、1級の10問診断(登録不要)(/quick/session)です。2級の知識のままで、応用能力の足切りリスクが高・中・低のどこにあるかがわかります。無料登録の20問診断まで進めると、分野別の正答率と弱点TOP3が出るので、上乗せが要る分野を具体的に決められます。

2級一次に落ちていても、1級一次は受けられますか?

受けられます。1級一次の受検資格は受検年度末に19歳以上であることで、2級の合否は関係ありません。

2級一次にも応用能力の足切りはありますか?

ありません。2級一次の合格基準は45問中27問以上だけです(令和7年度・8年度)。応用能力15問中9問以上という条件は1級一次にだけあります。

2級技士補と1級技士補で、会社の経審の点は変わりますか?

2級技士補だけでは技術職員の区分がなく、経審の点は上がりません。1級技士補は、主任技術者の要件を満たす場合に監理技術者補佐として4点です。