この記事の目次(6項目)
  1. まず年齢で入口が決まる
  2. 二次まで見据えると実務経験の年数が変わる
  3. 会社の都合:経審で点になるのは「監理技術者補佐」
  4. 試験そのものの違い
  5. こう考えると迷わない
  6. 入口を決めたら、次にやること

まず年齢で入口が決まる

受検資格の改正で、第一次検定は年齢だけで受けられるようになりました。1級第一次検定は受検年度末時点で19歳以上、2級第一次検定は17歳以上です。学歴や実務経験は一次の段階では問われません(国土交通省 001707687.pdf)。

つまり、19歳以上であれば2級を経由せずに1級一次を受けられます。全国建設研修センターの令和8年度の案内でも「令和8年度中における年齢が19歳以上の者」と書かれています。高卒1〜2年目で17〜18歳なら、選択肢は2級一次だけです。

二次まで見据えると実務経験の年数が変わる

一次に受かると「技士補」を名乗れますが、施工管理技士になるには第二次検定が必要です。ここで1級と2級の差がはっきり出ます。1級二次は、1級一次合格後に実務5年以上、または特定実務経験1年以上を含む3年以上、または監理技術者補佐として1年以上が必要です。

2級二次は、2級一次合格後に実務3年以上(建設機械種目は2年以上)です。注目したいのは、1級一次に合格した人は実務1年以上で2級二次を受けられる点です。1級一次から入っても、2級技士への道は閉じません。むしろ2級二次へ早く進める入口になります。

特定実務経験とは、請負金額4,500万円(建築一式工事は7,000万円)以上の工事で、監理技術者・主任技術者の指導のもと、または自らその立場で行った経験です。発注者側の経験は含まれません。中小の土木会社だと、この金額の現場を1年分そろえられるかが分かれ目になります。

会社の都合:経審で点になるのは「監理技術者補佐」

社長や総務が気にするのは経審です。技術職員の区分で「監理技術者補佐」は4点ですが、これは1級技士補であり、かつ主任技術者の要件(資格または実務経験)を満たす人に限られます。1級一次に受かっただけでは、この4点にはなりません。2級技士補には技術職員の区分そのものがありません。

したがって、「経審のために若手に2級を受けさせる」は点の面では効果がありません。経審を目的にするなら、1級一次合格と主任技術者要件の両方をそろえる計画が必要です。経審の技術職員数は当サイトの経審シミュレーター(/tools/keishin)で人数ごとの変化を試せます。

試験そのものの違い

1級一次は午前・午後の計70問(必須40・選択30)で、42問以上かつ応用能力15問中9問以上が合格ラインです。2級一次は66問中45問を解答し、27問以上で合格です。どちらも四肢択一で、2級には応用能力の足切りがありません。

受検手数料は1級一次が12,000円、2級一次のみが6,000円です(非課税。インターネット申込は別途事務手続手数料250円)。2級は前期(6月)と後期(10月)の年2回、1級一次は年1回(7月)です。年に2回チャンスがある点は、2級の実利です。

あなたの状況おすすめの入口理由
19歳以上・実務ほぼなし1級一次年齢だけで受けられ、合格すれば2級二次も実務1年で受検可
17〜18歳2級一次1級一次は19歳未満だと受けられない
実務3年以上・早く「技士」になりたい2級一次→2級二次2級二次は一次合格後3年で受検可。1級二次は5年(特定実務1年含む3年)
4,500万円以上の現場で1年以上の経験あり1級一次→1級二次特定実務経験1年を含む3年で1級二次へ
会社が経審の点を期待している1級一次+主任技術者要件監理技術者補佐(4点)は1級技士補かつ主任技術者要件が条件。2級技士補は区分なし
前回1級一次で応用能力に落ちた1級一次に再挑戦2級に下げても1級二次の実務年数は縮まらない

こう考えると迷わない

判断の順番は「年齢→二次までの年数→会社の都合」です。19歳以上なら1級一次を受けない理由はほとんどありません。落ちても次の年に受け直せますし、受かれば1級技士補として1級二次と2級二次の両方に道が開きます。

一方で、現場経験が3年以上あり、まず「2級土木施工管理技士」という肩書を早く取りたい人は、2級一次→2級二次が最短です。1級一次に受かっていれば実務1年で2級二次を受けられるので、1級一次と2級二次を並行する組み方もあります。

令和6年度から令和10年度までは経過措置期間で、学歴と実務経験による旧受検資格も選べます。旧資格の年数区分は細かいため、該当しそうな人は受検の手引で確認してください。当サイトの受検資格の判定ツール(/tools/eligibility)でも、年齢と実務経験から受けられる検定を整理できます。

入口を決めたら、次にやること

1級一次に決めた人は、応用能力(問題B No.21〜35)の足切りが最初の壁です。10問診断(登録不要)で級を選ぶと、応用能力の足切りリスクが高・中・低で出ます。2級一次に決めた人は、必須24問(No.1〜5、No.48〜66)を落とさない勉強が中心になります。

どちらを選んでも、試験日程の見落としだけは避けてください。令和8年度の2級後期は10月25日試験・12月2日発表で、申込はすでに終了しています。2027年度の日程は2026年10月14日時点で公表されていません。無料会員は日程の通知メールを受け取れます。

2級を持っていないと1級は受けられませんか?

受けられます。1級第一次検定は受検年度末時点で19歳以上であれば、2級の合否に関係なく受検できます(国土交通省の受検資格改正資料で確認)。

1級一次に受かった後、2級二次を受けるメリットはありますか?

1級一次合格者は実務1年以上で2級二次を受けられます。1級二次に必要な年数(5年、または特定実務経験1年を含む3年)を待つ間に、2級土木施工管理技士の資格を先に取る組み方ができます。

2級技士補になれば会社の経審の点は上がりますか?

2級技士補には経審の技術職員区分がありません。1級技士補も、主任技術者の要件を満たして「監理技術者補佐」に該当する場合に限り4点です。