この記事の目次(5項目)
  1. 2級技士補=2級第一次検定の合格者
  2. 称号で変わること、変わらないこと
  3. 第二次検定は「建築・躯体・仕上げ」から一つ選ぶ
  4. 次の一手は二つ:2級二次か、1級一次か
  5. 次の一歩:判定ツールと10問診断で道筋を決める

2級技士補=2級第一次検定の合格者

建設業法第27条第7項は、第一次検定または第二次検定に合格した者は政令で定める称号を称することができると定めています。建設業法施行令第40条第1項により、第一次検定の合格者は級と検定種目を冠する「技士補」です。2級建築施工管理技術検定の第一次検定に合格すると「2級建築施工管理技士補」になります。

2級第一次検定の受検資格は、試験実施年度に満17歳以上であることだけです。令和8年度は平成22年4月1日以前に生まれた人が対象で、学歴や実務経験は問われません。高校在学中に技士補になる人もいます。試験は年2回(令和8年度は6月14日と11月8日)で、申請はインターネットだけ、手数料は6,150円です。

称号で変わること、変わらないこと

2級技士補の称号だけでは、主任技術者にはなれません。主任技術者の要件は、施工管理技士などの資格、または所定の実務経験で判断されます。経営事項審査でも、2級技士補には技術職員の区分がありません。監理技術者補佐として4点が付くのは、1級技士補で主任技術者の要件を満たす場合に限られます。

変わるのは、第二次検定への入口が開くことです。新受検資格では、2級第一次検定の合格後に実務経験3年以上で2級第二次検定を受けられます。第二次検定に合格すると「2級建築施工管理技士」になり、建築工事業などの主任技術者の要件(資格区分)に当たります。技士補は、その手前の段階と考えてください。

第二次検定は「建築・躯体・仕上げ」から一つ選ぶ

2級建築の第二次検定には「建築」「躯体」「仕上げ」の3つの種別があります。建設業法施行令第37条第5項は、建築施工管理の2級技術検定を第二次検定について検定種別ごとに行うと定め、施行令第40条第2項により、合格者の称号には種別の名称が付きます。第一次検定には種別の区分がないため、2級技士補の段階では種別を選ぶ必要はありません。

どの種別を選ぶかは、自分が積む実務経験の工事内容で決まります。建設業振興基金の第二次検定の手引では、建築は建築一式工事(解体工事を含む)が対象です。躯体は大工・とび土工・鋼構造物・鉄筋など構造体に関わる工事、仕上げは左官・屋根・塗装・防水・内装仕上などの工事が挙げられています。申請後の種別変更はできないため、実務経験の内容と照らして選びます。種別の違いは別の記事で詳しく整理しています。

次の一手受検資格合格後の称号
2級第二次検定(種別を選ぶ)2級一次合格後 実務経験3年以上2級建築施工管理技士(種別名を付す)
1級第一次検定試験実施年度に満19歳以上(2級合格は不要)1級建築施工管理技士補
1級一次合格後に2級第二次検定1級一次合格後 実務経験1年以上2級建築施工管理技士(種別名を付す)
1級第二次検定1級一次合格後 実務5年以上/特定実務1年以上を含む3年以上 など1級建築施工管理技士

次の一手は二つ:2級二次か、1級一次か

2級技士補になったあとの進み方は二つあります。一つは実務経験3年以上を積んで2級第二次検定を受け、2級建築施工管理技士になる道です。もう一つは、19歳以上であれば1級の第一次検定を受けて1級技士補になる道です。1級第一次検定の受検資格に2級の合格は含まれていないので、2級技士補のまま1級一次に進めます。

1級一次に先に合格すると、2級第二次検定は実務経験1年以上で受けられます。2級一次からの3年より短くなります。ただし、1級の第一次検定には施工管理法(応用能力)10問中6問以上という足切り(令和8年度の確定基準)があり、2級一次(40問中24問以上)とは問われ方が違います。会社の配置の予定と、自分の学習時間で選んでください。

次の一歩:判定ツールと10問診断で道筋を決める

当サイトの受検資格の判定ツールでは、生年月日と実務経験を入れると、2級第二次検定と1級第一次検定のどちらに進めるかを整理できます。1級一次に進む人は、応用能力3問を含む建築1級向けの10問診断(登録不要)で足切りの目安を確かめてください。問題はオリジナルで一次資料へのリンク付き、外部の監修は受けていません。

2級技士補の称号は履歴書に書けますか?

建設業法第27条第7項と施行令第40条にもとづく称号なので、「2級建築施工管理技士補」と書けます。第二次検定に合格した「2級建築施工管理技士」とは区別して書いてください。

2級技士補のまま1級の第一次検定を受けられますか?

受けられます。1級第一次検定の受検資格は試験実施年度に満19歳以上であることだけで、2級の合格は条件に含まれていません。

第二次検定の種別はいつ決めますか?

第二次検定の申請時です。第一次検定には種別がないため、2級技士補の段階では決める必要はありません。実務経験として申告する工事の内容に合う種別を選びます。