この記事の目次(5項目)
  1. 若年技術職員の加点は何点?条件は2つで最大2点
  2. 何人いれば届く?技術職員数ごとの早見表
  3. 「35歳未満」と「新規」はどう数える?
  4. 若手を名簿に載せるには:技士補の称号だけでは足りない
  5. 会社としての段取り:次の3期の名簿から逆算する

若年技術職員の加点は何点?条件は2つで最大2点

経審のW点(その他の審査項目・社会性等)には、「若年の技術者及び技能労働者の育成及び確保の状況」という項目があります。国交省の事務取扱通知3(1)ニは、2つの条件ごとに加点すると定めています。

1つ目は、審査基準日の技術職員名簿に載った若年技術職員が、名簿の人数の合計の15%以上であること。2つ目は、審査対象年に新たに技術職員となった若年技術職員が、名簿の人数の合計の1%以上であることです。国交省の平成26年の報道発表は、それぞれ「W点において一律1点の加点」とし、若年技術職員を「審査基準日において満35歳未満の者」と定義しています。

項目条件加点判定の時点
若年技術職員の継続的な育成及び確保35歳未満÷技術職員名簿の人数が0.15以上1点審査基準日
新規若年技術職員の育成及び確保審査対象年に新たに技術職員となった35歳未満÷名簿の人数が0.01以上1点審査基準日
令和8年7月1日施行の改正W1の⑦からW1の④へ番号が移動最高2点のまま令和8年7月1日以降の申請

令和8年7月の改正では、雇用保険・健康保険・厚生年金保険の3項目がW1から削除され、自主宣言の項目が新設されました。若年の項目は番号が変わっただけで、最高2点・最低0点は改正前と同じです(国交省の改正概要)。

何人いれば届く?技術職員数ごとの早見表

割合の分母は、技術職員名簿に載った技術職員の人数の合計です(東北地方整備局の手引)。業種ごとではなく名簿全体で数えるので、まず名簿の総数と、そのうち35歳未満が何人かを確かめます。

技術職員名簿が5人なら1人、10人なら2人、20人なら3人、30人なら5人、40人なら6人、60人なら9人、100人なら15人の35歳未満で15%以上になり、新規の1%は100人以下ならどの規模でも1人で届くことを示す早見表
図:技術職員名簿の人数ごとに、15%と1%に届く35歳未満の人数(タップで拡大)

図のとおり、15%は端数を切り上げた人数が必要です。10人の会社なら35歳未満が1人では10%で届かず、2人いれば20%で1点です。新規の1%は、名簿が100人以下なら1人で届きます。中小の会社ほど、若手1人の資格取得が1点に直結します。

「35歳未満」と「新規」はどう数える?

年齢は審査基準日時点の満年齢で判定します。東北地方整備局の手引は、誕生日の前日に年齢が上がる扱いとし、審査基準日の翌日が35歳の誕生日なら35歳、翌々日なら34歳と例示しています。決算日の直後に35歳になる社員は、対象から外れることがあります。

「新規」は、今回の審査基準日の名簿に載っていて、前回の審査基準日の名簿に載っていない人です(事務取扱通知)。名簿には「新規掲載者」の欄があり、該当者に○を付けます。初めての申請や事業年度の変更、合併などの場合は通知に別の扱いがあるため、申請先の経審の手引で確かめてください。

通知の文言は「前回の審査基準日の名簿に載っておらず、新規に名簿に記載された35歳未満の者」なので、入社したばかりの人に限らず、在籍している若手が資格を取って初めて名簿に載った場合も、文言上はこれに当たると読めます。個別の扱いに迷う場合は、申請先の審査行政庁に確認してください。

若手を名簿に載せるには:技士補の称号だけでは足りない

技術職員は、建設業法第7条第2号などに当たる人、つまり主任技術者の要件を満たす人です(事務取扱通知2(1)イ)。2級技士補(2級一次の合格)や1級技士補の称号だけでは、名簿には載りません。

2級一次に合格して2級技士補になり、実務3年以上で2級二次に合格すると2級技術者2点、1級一次に合格して1級技士補になり、実務1年以上で2級二次に合格すると、主任技術者の要件を満たす場合に監理技術者補佐4点になることを示すルート図
図:若手が技術職員名簿に載るまでの2つのルート(土木施工管理の例)(タップで拡大)

図のとおり、早いのは19歳から1級一次を受けるルートです。1級一次に合格すれば、2級二次は実務1年以上で受けられます(国交省の受検資格の見直し)。2級施工管理技士になった時点で主任技術者の要件を満たすため、1級技士補と合わせて監理技術者補佐の4点になります。1級技士補の4点は、主任技術者の要件を満たす場合に限られます。

名簿に載せるには雇用の条件もあります。審査基準日以前に6か月を超える恒常的な雇用が必要なので、35歳未満を中途採用しても、入社から6か月を超えていなければその期の名簿には入りません。

会社としての段取り:次の3期の名簿から逆算する

まず今の名簿を生年月日順に並べ、次の審査基準日までに35歳になる人に印を付けます。抜ける人数と、15%に必要な人数の差が、若手を何人名簿に載せればよいかの目安です。次に、その若手が二次に合格する年度を決め、合格発表が審査基準日より前に来るかを確かめます。

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審査基準日の翌日に35歳になる社員は、若年技術職員に数えられますか?

東北地方整備局の手引の例では、誕生日の前日に年齢が上がる扱いのため35歳となり、数えられません。翌々日が誕生日なら34歳として数えます。

2級一次に合格した19歳の社員は、若年技術職員に入りますか?

2級技士補の称号だけでは技術職員名簿に載らないため、入りません。2級二次に合格して2級施工管理技士になるなど、主任技術者の要件を満たした時点で名簿の対象になります。

若年の加点が2点そろうと、P点はいくつ上がりますか?

この記事と当サイトの経審シミュレーターでは、P点(総合評定値)は計算しません。W点の換算は申請先の手引で確認してください。