この記事の目次(5項目)
  1. 問題Bの構成:35問すべて必須、前半20問と応用能力15問
  2. 令和8年度のNo.1〜20に並んだ分野
  3. 最大の塊は安全管理7問:条文の数値で取る
  4. 品質・工程は応用能力と重ねて覚える
  5. 20問で何問を目標にするか:練習の順番

問題Bの構成:35問すべて必須、前半20問と応用能力15問

1級土木一次の午後は問題Bと呼ばれ、13時45分から15時45分までの120分で解きます。令和8年度の問題用紙では、No.1〜20の20問が必須、No.21〜35の応用能力15問も必須で、35問すべてを解答します。午前の問題Aと違い、選んで捨てることはできません。

受検の手引の合格基準は、全体の得点60%以上、かつ施工管理法(応用能力)の得点60%以上です。応用能力には15問中9問以上という別枠の条件がありますが、No.1〜20にはこの範囲だけの基準はありません。20問の正解数は、そのまま全体の42問に数えられます。

令和8年度の問題B35問の内訳図。No.1〜2が測量・契約約款、No.4〜6がICT施工・事前調査・工程、No.7〜13が安全管理7問、No.14〜16が品質管理、No.17〜20が環境保全・副産物・解体機械、No.21〜35が応用能力15問
図:問題B35問の内訳。No.1〜20は分野ごと、No.21〜35は応用能力15問(タップで拡大)

図のとおり、No.1〜20の中では安全管理の7問が最大の塊です。応用能力の15問に目が向きがちですが、前半20問は午後の6割近くを占めます。ここを知識問題として確実に積むと、応用能力が9問ぎりぎりでも全体の42問に届きやすくなります。

令和8年度のNo.1〜20に並んだ分野

全国建設研修センターの公開問題で、令和8年度のNo.1〜20の題材を確認しました。題材を確認できた問題では、記述の中から「適当でないもの」「正しいもの」「誤っているもの」を1つ選ぶ形が中心で、道路舗装の品質管理は組合せを選ぶ形でした。

No.分野令和8年度の題材
1測量トータルステーション(TS)を用いた測量
2契約公共工事標準請負契約約款
3(当サイトで未確認)公開問題で確認してください
4施工計画ICT施工・建設機械(UAVなど)
5施工計画施工計画立案のための事前調査
6工程管理ネットワーク工程表とクリティカルパス
7〜13安全管理足場と注文者の措置、安全衛生管理体制、技能講習、墜落防止、掘削・土止め支保工、足場の組立て、コンクリート構造物の解体
14〜16品質管理ねじ節鉄筋の継手、道路舗装の品質管理、レディーミクストコンクリートの受入れ
17〜20環境保全など騒音・振動対策、土壌汚染対策、建設発生土の処理、解体機械

No.3は当サイトで題材を確認できていないため、表では空けています。問題文と正答肢は全国建設研修センターの公表ページで直接確認してください。測量から工程までは1問ずつ分野が変わるので、広く浅く押さえる範囲です。

最大の塊は安全管理7問:条文の数値で取る

No.7〜13の7問は、労働安全衛生法と労働安全衛生規則の内容が中心です。足場、墜落防止、掘削、解体と、現場で見慣れた作業ばかりですが、問われるのは感覚ではなく条文の数値と義務の主体です。

たとえば、高さ2m以上の箇所で墜落のおそれがあるときは、足場を組むなどして作業床を設けます(安衛則第518条)。足場(一側足場を除く)の高さ2m以上の作業場所に設ける作業床は、つり足場の場合を除き、幅40cm以上、床材間のすき間3cm以下です(第563条)。このように数値を条文番号とセットで覚えると、記述のどこが違うかを言い切れます。数値の整理は応用能力・安全管理の記事でも扱っています。

品質・工程は応用能力と重ねて覚える

品質管理のNo.14〜16では、レディーミクストコンクリートの受入れが出ました。国土交通省の品質管理基準では、荷卸し時のスランプの許容差は±2.5cm(スランプ8cm以上18cm以下)、空気量は±1.5%、塩化物総量は原則0.3kg/m³以下です。圧縮強度は、1回の試験結果が呼び強度の85%以上、かつ3回の平均が呼び強度以上です。

No.1〜20の分野と応用能力の近いテーマの対応表。工程管理はNo.25〜27、安全管理はNo.28〜31、建設機械はNo.22、事前調査はNo.21とNo.30、品質管理はNo.32の管理図と重なる。測量・契約・環境はNo.21〜31に同じテーマがない
図:No.1〜20と応用能力(No.21〜35)で重なるテーマ。令和8年度の題材で比較(タップで拡大)

図のとおり、工程・安全・建設機械・品質は、応用能力でも同じテーマが形を変えて出ています。前半20問の知識を固めることは、応用能力の足切り対策にもなります。一方、測量・契約約款・環境保全は令和8年度の応用能力(確認できたNo.21〜31)には出ていないので、No.1〜20の範囲として単独で押さえます。

20問で何問を目標にするか:練習の順番

目安として、No.1〜20で14問(7割)取れれば、応用能力が9問でも午後だけで23問になり、午前の問題Aは19問で全体42問に届きます。前半20問で貯金を作るほど、応用能力と午前の選択問題の負担が軽くなります。

順番は、問題数の多い安全管理、応用能力と重なる工程・品質、最後に測量・契約・環境の1問ずつの分野です。本番形式で「あと何問」を知りたい人には、模試つきの総合パック9,800円、1分野だけ固める苦手パック2,980円(いずれも税込・一括・自動更新なし)を用意しています(/course)。当サイトの問題はオリジナルで、一次資料へのリンク付き・外部監修なしです。

No.1〜20に足切りはありますか?

ありません。足切りがあるのは応用能力(No.21〜35)の15問中9問以上だけです。No.1〜20の正解数は、全体の42問以上の判定に数えられます。

問題Bも問題Aのように選んで解けますか?

選べません。令和8年度の問題用紙では、No.1〜20とNo.21〜35のどちらも必須で、35問すべてを解答します。

令和8年度の問題文はどこで見られますか?

全国建設研修センターの試験問題・正答肢の公表ページ(https://www.jctc.jp/mondai/)で確認できます。当サイトでは問題文や選択肢を転載せず、分野と題材だけを整理しています。