この記事の目次(6項目)
  1. 直前1か月で追う数字は2つだけ
  2. 4週間の配分:試験日から逆算する
  3. 4週前の通しで「どこで落としているか」を分ける
  4. 1週前までに問題Aで選ぶ範囲を決めておく
  5. 受検票・持ち物・当日の時間割を確かめる
  6. 前日と当日の朝にやること

直前1か月で追う数字は2つだけ

1級土木の第一次検定は、午前の問題A(No.1〜66のうち35問を解答)と午後の問題B(No.1〜35の全問必須)の計70問です。合格には、70問中42問以上の正解と、問題B No.21〜35の応用能力15問中9問以上の正解の両方が要ります。直前1か月に追うのは、この「42問」と「9問」までの残りの数だけです。

令和8年度の試験は7月5日(日)でした。令和9年度の試験日は2026年10月25日時点で公表されていません。この記事では日付ではなく「試験日の4週間前」「1週間前」のように相対で書くので、日程が公表されたらカレンダーに当てはめてください。新しい分野に手を広げる時期ではなく、取れる問題を確実に取る形に仕上げる時期です。

4週間の配分:試験日から逆算する

残り4週間は、1週ごとに重点を1つに絞ります。毎日すべての分野に少しずつ触れるより、週ごとに対象を決めたほうが、現場の予定で崩れても戻る場所がはっきりします。

1級土木一次の直前4週間の配分表。4週前は本番形式で1回通す、3週前は応用能力(問題B No.21〜35)、2週前は必須(問題A No.1〜5と問題B No.1〜20)、1週前は選ぶ範囲を決めて2回目の通し、前日と当日は確認だけ
図:4週前は通し、3週前は応用能力、2週前は必須、1週前は選ぶ範囲の確定(タップで拡大)

図のとおり、最初と最後の週に本番形式の通しを置き、その間で足切りに直結する応用能力と、選べない必須問題を固めます。順番を応用能力から始めるのは、全体で42問を超えていても応用能力が8問以下なら不合格になるからです。

時期重点やること確認する数字
試験日の4週間前本番形式の通し午前150分・午後120分で解き、失点を応用能力・必須・選択に分ける42問と応用9問まで何問か
3週間前応用能力 No.21〜354つの肢をすべて正誤判定する。3つの出題形式を混ぜて解く15問中11問
2週間前必須 問題A No.1〜5・問題B No.1〜20数値と計算を根拠ごと確認する各分野8割
1週間前選ぶ範囲の確定と2回目の通し問題Aの選択(No.6〜20から12問など)を決めて解く42問への残り
前日・当日確認だけ受検票・持ち物・会場までの経路—

4週前の通しで「どこで落としているか」を分ける

最初の通しは、点数を見るためではなく失点の場所を分けるために解きます。全国建設研修センターが公表している令和8年度の問題を、午前150分・午後120分で解き、間違えた問題を「応用能力」「必須(問題A No.1〜5と問題B No.1〜20)」「選択」の3つに分けて数えます。

応用能力が9問に届いていなければ、3週前の重点はそのままです。応用能力に余裕があり、全体が42問に届かない場合は、必須の失点を先に減らします。選択問題は解く問題を選べるので、失点が多い分野は1週前に「選ばない」と決めるだけで点が上がることもあります。

1週前までに問題Aで選ぶ範囲を決めておく

問題Aは、No.1〜5が必須で、No.6〜20から12問、No.21〜54から10問、No.55〜66から8問を選んで解答します。本番で問題を見てから選ぶと、迷う時間がそのまま失われます。1週前の通しで、どの分野から解くか、どの分野を捨てるかを決めておき、当日はその順番どおりに進めます。解答する数は当日の問題冊子の指示で確かめ、通しの段階から指定どおりの数で解く練習をしておきます。

受検票・持ち物・当日の時間割を確かめる

令和8年度は、受検票が6月15日に発送予定で、6月22日以降も届かない場合は問い合わせる案内でした。受検票がないと受検できません(紛失したときは事前に問い合わせ、当日に会場受付で再発行を受けます)。受検地の変更は原則として認められていないので、届いたら試験会場と受検番号を確かめ、会場までの経路を調べておきます。

試験当日の時間割(9時45分までに入室、10時から12時30分が午前の問題A、13時45分から15時45分が午後の問題B)と持ち物(受検票、HBの黒鉛筆かシャープペンシル、消しゴム、計算・通信機能のない時計。電卓・ボールペン・スマホの時計機能は不可)
図:令和8年度の手引による当日の時間割と、使える物・使えない物(タップで拡大)

図のとおり、入室は9時45分まで、午前は10時から12時30分、午後は13時45分から15時45分でした。試験開始後1時間と終了10分前からは退室できず、午前だけ受けて帰ると欠席扱いです。解答はマークシートなので、ボールペンや万年筆は使えません。電卓等も使えないので、計算は手で解く練習をしておきます。

前日と当日の朝にやること

前日は新しい問題を解かず、これまで間違えた問題の数値と、応用能力で迷った肢の根拠だけを見直します。持ち物は前日の夜にそろえ、時計は計算機能や通信機能のないものを用意します。当日の朝は、問題Aで選ぶ範囲のメモを見て、解く順番だけ頭に入れて会場へ向かいます。

4週前の通しの結果を分野別に集計するのが手間なら、当サイトの1級模試が使えます。本番と同じ時間配分で、結果は分野別正答率と応用能力15問中9問の足切り判定で出ます。模試は総合パック(9,800円)に含まれ、弱い分野が1つなら苦手パック(2,980円・1分野)で集中して解けます(どちらも税込・一括・自動更新なし)。

直前1か月で新しい問題集を買うべきですか?

分野別の失点が分かっていれば、新しい教材を1冊通すより、弱い分野だけを集中して解くほうが残り時間に合います。初めて見る問題で実力を確かめたい場合も、全範囲ではなく弱い分野に絞って使ってください。

第一次検定で電卓は使えますか?

使えません。令和8年度の受検の手引では、電卓等は使用できないとされ、計算機能や通信機能のある時計、携帯電話の時計機能も使えません。

午前の問題Aだけ受けて帰ることはできますか?

令和8年度の手引では、午前のみの受検者は欠席扱いとなり、午後のみの受検もできないとされています。午前と午後の両方を受けてください。