現場勤務の時間割に勉強を合わせる
現場勤務の1日は、朝礼前の準備、日中の立会いや段取り、夕方の書類、帰宅後の疲労、という流れが多く、夜にまとまった時間を取る計画は崩れやすいものです。崩れる前提で、勉強を「朝」「移動」「休日」の3枠に分け、それぞれに合った作業を割り当てる方が続きます。以下は提案であり、合うように組み替えてください。
| 枠 | 時間の目安 | 向いている作業 | 向かない作業 |
|---|---|---|---|
| 朝(出発前) | 15〜20分 | 記述の正誤判定を5〜10本、前日の間違いの見直し | 新しい分野を初めて読む |
| 移動(車・電車) | 行き帰り各10〜30分 | 条文の数値の読み上げ、間違えた記述の音声メモ | 計算や表を書く作業 |
| 休日(週1回) | 2〜3時間 | 過去問1回分を時間を計って通しで解く、根拠の確認 | 細切れの暗記だけで終える |
朝:記述を1本ずつ切る短い作業
朝の15〜20分は、頭が疲れていない時間帯です。ここには「前日に間違えた記述」と「新しい記述5〜10本の正誤判定」を置きます。1級の応用能力は、4つの記述すべてを判断しないと答えが出ない形式なので、記述単位の判定を毎朝積み上げる作業がそのまま本番の形に近づきます。問題を丸ごと解こうとすると時間が足りず、途中で出発になって消化不良になります。
やり方は、過去問の1問を4本の記述に分解し、1本ずつ「正しいか、どこが違うか」をメモします。正解の記号を覚えるのではなく、「高さ2m以上が1.5mになっている」のように、変えられた箇所を言葉にします。これなら5分で2〜3本進みます。
移動:数値と主語を耳で繰り返す
車での移動が多い現場なら、目を使う勉強はできません。代わりに、間違えた記述と正しい内容を自分の声で録音し、移動中に流す方法があります。「作業床は高さ2m以上」「施工体制台帳は下請総額5,000万円以上、建築一式8,000万円」のように、数値と主語を短い文で繰り返します。電車なら、朝に書いたメモを見直す時間に充てられます。
移動時間は長さが読めないので、「ここまでやる」と決めずに、流した分だけ進んだと考えます。進捗の管理は朝と休日の枠で行い、移動は補助に位置づけると、現場が遠い週でも計画が崩れた感覚になりません。
休日:本番と同じ時間で通しで解く
休日の2〜3時間は、唯一まとまった時間です。ここでは過去問1回分を、本番の時間配分で通しで解きます。1級なら午前の問題Aを150分、午後の問題Bを120分で解く練習になりますが、両方を1日でやるのが重ければ、午前と午後を別の週に分けても構いません。2級なら66問を解答時間内に通します。
解いたあとの作業が本体です。間違えた問題と、正解したが根拠があいまいだった問題を分け、記述ごとに一次資料で確認します。労働安全衛生規則や建設業法はe-Gov法令検索、品質管理基準や工期の基準は国交省のPDFで読めます。確認した結果は翌週の朝と移動の材料になるので、休日の作業が平日の枠の仕込みになります。
繁忙期に崩れたときの戻し方
工期末や災害対応で2週間まったく勉強できないことは、現場勤務なら起こります。戻すときは、休日の通し解きから再開するのではなく、朝の記述判定5本から始めます。小さい枠から戻すと、2〜3日で元のリズムに乗れます。削る順番は、移動→休日の通し解き→朝、です。朝の15分は最後まで残します。
1級を受ける方は、応用能力15問中9問が条件なので、崩れた期間が長いほど応用能力のテーマ(安全・工程・施工計画・品質)を優先して戻します。2級の方は必須24問(No.1〜5、No.48〜66)を優先します。何を優先するかを先に決めておくことが、現場勤務で勉強を続ける一番の工夫です。
当サイトの10問診断は登録なしで受けられ、1級は応用能力の足切りリスクを高・中・低で判定します。無料会員(メールとパスワードのみ、費用なし)になると20問診断で分野別の正答率と弱点TOP3が見られ、試験日程の通知メールも届きます。計画を立てる前に、まず診断で今の位置を知ってください。
夜に勉強する計画ではだめですか?
だめではありません。ただ現場勤務は夜の疲労と残業で崩れやすいので、夜を主軸にせず、朝の短い枠を主軸に据える配分を提案しています。夜に時間が取れた日は休日の作業を前倒しする扱いにすると、崩れたときの落差が小さくなります。
移動中に音声で勉強するのは効果がありますか?
効果の大きさを示す公表資料は当サイトにはありません。ここでは、目を使えない移動時間を補助枠として使う提案にとどめています。進捗の管理は朝と休日の枠で行ってください。
休日が週1日しかない場合はどうしますか?
休日の枠を2〜3時間から1.5時間に縮め、1級なら午前または午後のどちらか半分だけを通して解きます。残りの半分は翌週に回し、2週で1回分を回す計画にしてください。