この記事の目次(6項目)
  1. 応用能力で落ちる、とはどういう状態か
  2. 原因を3つに切り分ける
  3. 形式が原因だった場合の組み立て
  4. 分野が原因だった場合の組み立て
  5. 時間が原因だった場合の組み立て
  6. 次回までの組み立てと、やらないこと

応用能力で落ちる、とはどういう状態か

1級土木の第一次検定は、70問中42問以上の正解と、問題B No.21〜35の応用能力15問中9問以上の正解の両方が合格の条件です。全体で45問、50問と取れていても、応用能力が8問以下なら不合格です。この落ち方をした方は、知識問題(必須のNo.1〜20や選択)では点が取れているので、「知識が足りない」と考えて同じ勉強を繰り返すと、次回も同じ場所で止まる可能性があります。

応用能力の3形式(適当なものの数・適当なもののみの組合せ・空欄の語句の組合せ)は、どれも4つの記述すべての正誤を判断しないと答えが確定しません。知識問題で通用する「明らかに違う1つを消す」解き方が効かない。ここが、全体点は足りるのに応用能力だけ落ちる仕組みです。

原因を3つに切り分ける

切り分け確認すること当てはまる場合の対策
形式正解の記号は覚えていたが、記述を1本ずつ判定できなかった記述単位の正誤判定に勉強を切り替える
分野安全・工程・施工計画・品質のうち特定の分野で落としたその分野を一次資料(条文・基準)で読み直す
時間午後の後半で時間が足りず、応用能力を急いで解いた問題B No.1〜20を速く終える配分を練習する

切り分けには、公表されている試験問題と正答肢を使います。自分の解答を再現できる方は、応用能力15問について「どの記述の判定を間違えたか」を記述単位で洗い出してください。再現できない方は、同じ年度の問題を解き直して、間違えた記述の傾向を見ます。「数値を変えられた記述に気づかなかった」「主語(事業者・労働者)の違いを見落とした」「対になる用語を取り違えた」のどれが多いかで、形式の問題か分野の問題かが見えてきます。

形式が原因だった場合の組み立て

形式が原因なら、勉強の単位を「問題」から「記述」に変えます。過去問1問を4本の記述に分解し、1本ずつ「正しいか、どこが違うか」を根拠つきで書き出します。15問で60本、数年分で数百本の判定材料になります。この作業を続けると、同じテーマで数値や主語を変えた記述が繰り返し出ていることが見えてきます。

根拠は一次資料で確認します。労働安全衛生規則やクレーン等安全規則、建設業法はe-Gov法令検索で条文を読めます。たとえば「作業床は高さ2m以上」「足場の作業床の幅は40cm以上」「施工体制台帳は下請総額5,000万円以上(建築一式8,000万円)」のように、数値を条文ごと押さえます。民間の解説を読むだけでは、言い回しが変わったときに判定できません。

分野が原因だった場合の組み立て

特定の分野で落としていた場合は、その分野の一次資料を読み直します。安全管理なら労働安全衛生規則の作業床・足場・車両系建設機械・クレーンの条文、工程管理なら工期に関する基準と工程表の種類、施工計画なら建設業法24条の8と施行令7条の4、労働安全衛生法88条、品質管理なら国交省の品質管理基準のコンクリート受入検査です。

読み直すときは、「以上/以下/未満」「日数・頻度」「主語」「原則と例外」の4点に印をつけながら読みます。応用能力の誤りの記述は、この4点のどれかを変えて作られることが多いからです。分野の読み直しが終わったら、その分野の過去問の記述を再び判定し、判定できるようになったかを確かめます。

時間が原因だった場合の組み立て

午後は13:45〜15:45の2時間で問題B 35問です。応用能力15問は1問に4本の判定が要るので、知識問題と同じ速さでは解けません。No.1〜20の施工管理法等を速めに終え、応用能力に時間を残す配分を、休日に通しで解くときから練習します。1問に時間をかけすぎたら印をつけて飛ばし、最後に戻る習慣も、通し練習の中で作っておきます。

次回までの組み立てと、やらないこと

次回の試験日は、2026年10月8日時点で2027年度の日程が公表されていないため、前年と同じ7月上旬を仮置きして逆算します。例年12月中旬にjctcがスケジュールを公表するので、公表後に調整します。組み立ての順番は、原因の切り分け→応用能力の記述判定→必須の維持→選択の得意分野の維持、です。

やらないことも決めます。前回点が取れていた知識問題の勉強をゼロからやり直すことと、選択の分野を増やすことです。全体点は足りていたのですから、維持で十分です。空いた時間はすべて応用能力の記述判定に回します。前回の不合格が「もう1問」の差だった方ほど、勉強の中身を変えずに量だけ増やしがちですが、変えるべきは中身です。

当サイトの10問診断は登録なしで受けられ、1級は応用能力の足切りリスクを高・中・低で判定します。無料会員(メールとパスワードのみ、費用なし)になると20問診断で分野別の正答率と弱点TOP3が見られ、試験日程の通知メールも届きます。計画を立てる前に、まず診断で今の位置を知ってください。

全体で50問取れていたのに不合格でした。次回も同じ勉強でよいですか?

同じ勉強を量だけ増やすのはすすめません。応用能力で落ちた場合は、問題単位ではなく記述単位の正誤判定に勉強の中身を切り替えてください。知識問題は維持で十分です。

応用能力だけ別に勉強する教材はありますか?

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前回の自分の正解数はどこで確認できますか?

合格発表時に正解数が個別に通知されるかは当サイトでは断定しません。公表されている試験問題と正答肢で、自分の解答を再現して確認する方法をすすめています。