この記事の目次(5項目)
独学に必要なのは3つだけ
第一次検定は四肢択一の筆記で、問われる範囲は毎年ほぼ同じ構成です。独学で用意するものは、市販のテキスト1冊、全国建設研修センターが公開している試験問題と正答肢、そして自分の弱点を数字で知る診断の3つです。講座に通わなくても、この3つを順番に回せば準備は成立します。
テキストは2冊以上買わないでください。範囲を一周するのに時間がかかり、2冊目は開かずに終わりがちです。公開問題は試験実施機関のサイトで無料で見られます。当サイトでは問題文や正答を転載しないので、本番の問題と正答肢は公開ページで確認してください。
1か月目:テキストで全範囲を一周する
最初の1か月は、理解の深さより「一周したこと」を優先します。2級なら土木工学の基礎、土工・コンクリート・基礎工、専門土木、法規、施工管理(測量・契約・工程・安全・品質・環境など)の順です。1級は同じ範囲に加えて、午後の応用能力(No.21〜35)に対応する施工管理法の読み込みが要ります。
一周の前に、10問診断(登録不要)を一度受けてください。2級は必須分野から1問ずつ出て最弱分野が表示され、1級は応用能力の足切りリスクが高・中・低で出ます。弱い分野が分かった状態でテキストを読むと、同じ1か月でも読む濃さを変えられます。
2か月目:公開問題で分野ごとの穴を埋める
2か月目は公開問題を年度ごとではなく分野ごとに解きます。たとえば2級の法規(No.37〜47)だけを複数年度分まとめて解くと、同じ法律の同じ条文が形を変えて出ていることが見えてきます。間違えた問題は、テキストではなく根拠の条文や仕様書に戻って数値を確かめてください。
この時期に無料会員(メールとパスワード、費用なし)で20問診断を受けると、分野別正答率と弱点TOP3が出て、結果を保存できます。1か月目の10問診断と見比べて、最弱分野が入れ替わっているかを確認します。入れ替わっていなければ、その分野にもう1週間をかけます。
| 時期 | やること | 使うもの | 確認する数字 |
|---|---|---|---|
| 1か月目 | 全範囲を一周 | テキスト1冊、10問診断 | 最弱分野(2級)/足切りリスク(1級) |
| 2か月目 | 分野別に公開問題 | jctc公開問題、条文・仕様書 | 分野別正答率、弱点TOP3(20問診断) |
| 3か月目 | 本番形式で時間配分 | 公開問題1年度分を通し、模試 | 2級27問・1級42問と応用9問への残り問数 |
| 試験前日 | 数値の最終確認 | 自作の数値表 | 見直し時間を何分残すか |
3か月目:本番形式で「あと何問」を詰める
最後の1か月は、公開問題を1年度分まとめて時間を計って解きます。2級は45問を130分、1級は午前35問を150分、午後35問を120分です。合格ラインに対して「あと何問」かを出し、残り問数を正答率の低い分野から埋めます。1級は応用能力15問中9問以上の足切りがあるため、午後のNo.21〜35だけを別に集計してください。
直近の合格率は、令和8年度の1級一次が49.8%(受検50,012人・合格24,927人)、2級前期が47.8%(受検14,060人・合格6,723人)で、いずれも全国建設研修センターの公表値です。半数近くが合格する試験なので、範囲を一周して穴を埋める手順を守れば、独学でも届く水準です。
3か月をいつ始めるか:令和8年度の日程から
令和8年度は、2級前期が申込3月4日〜18日・試験6月7日、2級後期が申込7月8日〜22日・試験10月25日、1級が申込3月23日〜4月6日・試験7月5日でした。試験日から3か月さかのぼると、2級前期は3月、2級後期は7月、1級は4月が開始の目安です。申込期間と重なるため、申込と同時に勉強を始める形になります。
令和9年度(2027年度)の日程は、2026年10月17日時点で公表されていません。令和8年度の日程は2025年12月19日に公表されており、例年12月中旬です。無料会員の試験日程の通知メールに登録しておくと、申込開始の7日前と当日、試験日の7日前、合格発表の当日にメールで知らせます。次年度の日程が公表されたときも、公表資料の要点をその日に案内します。
現場勤務で平日に勉強時間が取れません。3か月で間に合いますか?
平日は公開問題を分野別に数問ずつ、休日に通しで解く配分なら成立します。大事なのは総時間より、弱い分野を診断で特定して順番に埋めることです。
テキストと公開問題はどちらを先にやるべきですか?
1か月目はテキストで一周、2か月目から公開問題です。先に問題を解くと、分からない用語で止まって時間を使います。ただし10問診断は最初の1週間に受けてください。
1級一次の応用能力は独学で対策できますか?
できます。応用能力は「適当なものの数」「適当なものの組合せ」「空欄の語句の組合せ」の3形式で、公開問題で形式に慣れることが対策の中心です。15問中9問以上の足切りがあるので、午後だけ別に集計してください。