この記事の目次(6項目)
  1. この分野で問われること
  2. 工程管理:工程表ごとの長所と短所
  3. 安全管理:労働安全衛生規則の数値を正確に
  4. 取りこぼしやすいポイント
  5. この分野の勉強法
  6. 現場経験がある人ほど注意したい点

この分野で問われること

工程管理は、工程表の種類(バーチャート、ネットワーク式、出来高累計曲線など)と、それぞれで何が分かるかが問われます。安全管理は、労働安全衛生法と労働安全衛生規則にもとづく具体的な数値や措置が中心です。足場、掘削、車両系建設機械、移動式クレーン、保護具などが題材になります。

この2分野は、No.48〜66の必須問題の中でも出題数が多めです。しかも問われ方が安定しているため、準備した分だけ点になります。逆に、ここを「現場の感覚」で解くと、条文の数値と微妙にずれて失点します。

工程管理:工程表ごとの長所と短所

バーチャートは作業と日数が一目で分かる反面、作業の前後関係が読み取りにくい工程表です。ネットワーク式は作業の順序や余裕日数(フロート)が分かり、重要な経路(クリティカルパス)を特定できます。出来高累計曲線はS字を描き、予定と実績の差で進み具合をつかめます。

試験では「どの工程表で何が分かるか」を入れ替えた選択肢が出ます。たとえば「バーチャートは各作業の関連が分かる」といった文は誤りです。工程管理の基本は、計画と実績を比べて、遅れがあれば原因を調べて手を打つ流れです。国交省の「工期に関する基準」も、工期設定の考え方の参考になります。

安全管理:労働安全衛生規則の数値を正確に

墜落防止では、高さ2m以上の箇所で墜落のおそれがあるときは、足場を組むなどして作業床を設けます(安衛則第518条)。作業床が設けられないときは、防網を張る、要求性能墜落制止用器具を使わせるなどの措置をとります。足場の作業床は幅40cm以上、床材間の隙間3cm以下、床材と建地の隙間12cm未満です(第563条)。

掘削では、手掘りの地山の掘削面のこう配が定められています。岩盤や堅い粘土では高さ5m未満で90度以下、5m以上で75度以下。その他の地山では2m未満で90度以下、2m以上5m未満で75度以下、5m以上で60度以下です(第356条)。架設通路は勾配30度以下、15度を超えると滑止めが必要、手すりは高さ85cm以上です(第552条)。

項目数値根拠条文
作業床を設ける高さ2m以上安衛則第518条
足場の作業床の幅40cm以上第563条
床材間の隙間3cm以下第563条
床材と建地の隙間12cm未満第563条
掘削面のこう配(その他の地山・2m以上5m未満)75度以下第356条
架設通路の勾配30度以下第552条
架設通路の手すり85cm以上第552条

取りこぼしやすいポイント

安全管理で多いのは、「以上」と「超」、「以下」と「未満」の取り違えです。作業床の幅は40cm「以上」、床材と建地の隙間は12cm「未満」です。また、こう配の数値は地山の種類と高さの組合せで変わるため、どちらか一方だけ覚えていると選べません。表を自分で書いて、空欄を埋める練習が効きます。

工程管理では、工程表の名称と特徴の入れ替えに注意してください。「ネットワーク式は作成が簡単」「バーチャートはクリティカルパスが分かる」といった文は、長所と短所を逆にした誤りです。現場で使い慣れた工程表ほど、思い込みで読み飛ばしやすい点に注意が必要です。

この分野の勉強法

安全管理は、条文の数値をそのまま覚えるのが確実です。e-Gov法令検索で安衛則第518条・第356条・第552条・第563条を読み、数字を書き出してください。当サイトのオリジナル問題は各問に条文へのリンクを付けており、外部監修はありません。間違えたら条文に戻る流れで、数値が定着します。

10問診断(登録不要)で工程・安全が最弱分野と出た人は、まず上の表の7つの数値から覚えてください。この分野は積み上げがそのまま点になります。

現場経験がある人ほど注意したい点

安全管理は、現場で守っている社内ルールと法令の数値がずれていることがあります。会社の基準が法令より厳しい場合、現場の感覚で答えると法令上の数値と合いません。試験で問われるのは労働安全衛生規則の数値なので、条文の数字を基準に答えてください。

また、車両系建設機械や移動式クレーンの問題では、運転や玉掛けの資格区分、作業計画の作成、合図者の配置などが問われます。日常の作業で「誰がやっているか」は分かっていても、「規則で誰に何が求められているか」は別の知識です。クレーン等安全規則も含め、根拠を確認しておいてください。

工程管理では、工程表の名称が自社で違う呼び方になっていることがあります。試験では一般的な名称で出るため、バーチャート・ネットワーク式・出来高累計曲線の名前と特徴を対で覚えてください。

安全管理の問題は労働安全衛生法と規則のどちらから出ますか?

具体的な数値や措置は労働安全衛生規則(安衛則)から出ることが多いです。法律本体は事業者の責務や体制に関する部分が中心です。

クリティカルパスとは何ですか?

ネットワーク工程表で、余裕日数(フロート)がゼロの作業をつないだ経路です。この経路の作業が遅れると工期全体が遅れます。

数値が多くて覚えきれません。優先順位はありますか?

足場の作業床(2m・40cm・3cm)、掘削面のこう配、架設通路(30度・85cm)は出題が多い項目です。まずこの3グループから固めるのが現実的です。