この記事の目次(6項目)
必須24問と選択21問の全体像
2級土木の第一次検定は、全66問から45問を選んで答える形です。合格基準は27問以上の正解で、正答率に直すと60%です。45問のうち24問が必須、21問が選択で、必須はNo.1〜5とNo.48〜66に置かれています。必須は全員が同じ問題に答えるため、避けて通れない部分です。
選択問題は、No.6〜16から9問、No.17〜36から6問、No.37〜47から6問を選びます。No.37〜47は法規の分野で、労働基準法・労働安全衛生法・建設業法・河川法・建築基準法・道路法・騒音規制法・振動規制法・港則法から出ます。選択の選び方は別記事で詳しく扱います。
| 区分 | 問題番号 | 解答数 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 必須 | No.1〜5 | 5問 | 土木一般(土工・コンクリートなど) |
| 選択 | No.6〜16 | 9問 | 土木一般・専門土木など |
| 選択 | No.17〜36 | 6問 | 専門土木 |
| 選択 | No.37〜47 | 6問 | 法規(労基法・安衛法・建設業法ほか) |
| 必須 | No.48〜66 | 19問 | 測量・契約・設計図書・建設機械・施工計画・工程・安全・品質・環境 |
No.48〜66の19問は施工管理の実務そのもの
必須の後半、No.48〜66は施工管理法とその周辺です。測量、公共工事標準請負契約約款、設計図書の読み方、建設機械、施工計画、工程管理、安全管理、品質管理、環境保全が並びます。現場で日々やっている内容が多く、経験がある人ほど点を取りやすい分野です。
一方で、法令の数値や基準値を正確に覚えているかが問われます。たとえば高さ2m以上の作業で作業床を設ける義務は労働安全衛生規則第518条、足場の作業床の幅40cm以上は第563条です。「だいたい知っている」と「数字まで言える」の差が、ここでの1問2問の差になります。
なぜ必須24問が合否の土台になるのか
合格ラインは27問です。仮に必須24問のうち18問(75%)を取れれば、選択21問は9問でよい計算になります。逆に必須が12問(50%)しか取れないと、選択で15問(71%)が必要です。選択は自分の得意な問題を選べるとはいえ、7割を安定して取るのは簡単ではありません。
必須は出題分野がはっきりしているため、勉強の計画が立てやすいのも利点です。安全管理なら労働安全衛生規則、環境なら騒音規制法や建設リサイクル法、品質ならコンクリートの受入れ検査の規格値と、確認する一次資料が決まっています。範囲が決まっている分野から固めるのが近道です。
取りこぼしやすいポイント
よくあるのは、似た数値の混同です。掘削面のこう配は地山の種類と高さで90度・75度・60度が変わります(安衛則第356条)。架設通路の勾配は30度以下、手すりは高さ85cm以上です(第552条)。騒音規制法の特定建設作業の届出も、建設リサイクル法の対象工事の届出も「7日前まで」ですが、届出先は市町村長と都道府県知事で違います。
もう一つは、契約約款と設計図書の問題です。設計図書は図面・仕様書・現場説明書・質問回答書の4つで、見積書や工程表は含みません(約款第1条)。現場と設計図書が食い違ったときに受注者が監督員に通知して確認を請求する事由は第18条に5つ並んでいます。実務で見かける言葉ほど、定義を曖昧にしたまま答えてしまいがちです。
必須分野の勉強の進め方
まず、自分がどの分野で落としているかを知ることから始めるのが効率的です。当サイトの10問診断(登録不要)は、2級の必須分野から1問ずつ出題し、最弱分野を表示します。そこから分野別の記事と一次資料へ進み、数値を自分の言葉で言えるようにしていきます。
当サイトの問題はオリジナルで、各問に一次資料へのリンクを付けています。外部監修はありません。過去問の問題文は転載していませんので、jctcの試験問題・正答肢ページと併用してください。令和8年度後期は10月25日が試験日で、申込は7月22日に終了しています。次の受検機会を考える人は、試験日程の通知メール(無料会員)も使えます。
後期(10月25日)に向けた必須分野の優先順位
後期試験まで時間が限られている人は、必須24問のうち出題数が多いNo.48〜66から手をつけてください。工程管理と安全管理は数値の暗記で点になり、品質管理はコンクリートの規格値が安定して出ます。契約約款と設計図書は条文の定義を確認するだけで対応できる問題が多く、短時間で伸びやすい部分です。
No.1〜5は冒頭の必須5問で、土木一般(土工・コンクリートなど)から出ます。年度ごとの出題内容はjctcが公開する試験問題で確認できます。直前期は新しい範囲に手を広げるより、必須の中で正答率が低い分野を一次資料で確認し直す方が、合格ラインの27問に近づきます。
必須問題と選択問題はどちらから解くのがよいですか?
どちらでも構いませんが、必須は全員が解く問題なので、時間切れで手つかずにならないよう先に解く人が多いです。選択は解答数を超えて答えると減点対象になる場合があるため、受検の手引で解答方法を確認してください。
27問の合格基準は毎年同じですか?
令和8年度前期は45問中27問以上でした。合格基準は年度ごとに公表されるため、受検する年度の情報を確認してください。2027年度の日程・基準は2026年10月8日時点で公表されていません。
必須24問だけ勉強すれば合格できますか?
必須だけで24問満点を取っても27問に届きません。必須を7割以上に固めつつ、選択で得意分野を2〜3つ作る組み合わせが現実的です。