この分野で問われること
品質管理は、品質管理の進め方(計画→実施→検査→処置)、管理図やヒストグラムの読み方、そしてコンクリート・土工の規格値が問われます。中でもレディーミクストコンクリートの受入れ検査は出題が安定しています。環境保全は、騒音規制法・振動規制法の特定建設作業と届出、建設リサイクル法の対象工事と分別解体、廃棄物処理法の区分が中心です。
どちらも数値や期限の暗記が多い分野ですが、根拠となる資料がはっきりしています。品質は国交省の品質管理基準(JIS A 5308にもとづく規格値)、環境は各法律の条文です。出典が決まっている分、勉強の対象が絞れます。
品質管理:コンクリートの受入れ検査
レディーミクストコンクリートの受入れ検査で確認するのは、スランプ、空気量、塩化物含有量、圧縮強度です。スランプの許容差は、スランプ8cm以上18cm以下の場合で±2.5cmです。空気量の許容差は±1.5%、塩化物含有量は0.30kg/m3以下です。
圧縮強度は、1回の試験結果が呼び強度の85%以上で、かつ3回の試験結果の平均が呼び強度以上であることが条件です。「1回でも呼び強度を下回ったら不合格」と覚えていると誤ります。85%と平均値の2段構えで判定する点を押さえてください。
| 検査項目 | 規格値 | 取りこぼしやすい点 |
|---|---|---|
| スランプ | ±2.5cm(8cm以上18cm以下の場合) | スランプの範囲によって許容差が変わる |
| 空気量 | ±1.5% | 単位は%で、cmではない |
| 塩化物含有量 | 0.30kg/m3以下 | 原則値。承認を受けた場合の例外がある |
| 圧縮強度 | 1回が呼び強度の85%以上、かつ3回の平均が呼び強度以上 | 2つの条件を両方満たす必要がある |
品質管理:管理図とヒストグラム
品質管理の手法では、ヒストグラムで分布の形と規格値との関係を見る問題、管理図で工程が安定しているかを見る問題が出ます。ヒストグラムは「ばらつきの全体像」、管理図は「時間の経過による変化」を見る道具です。この違いを入れ替えた選択肢が定番です。
土工の品質管理では、締固めの管理方法(密度による管理、工法規定など)や、現場密度試験の目的が問われます。盛土の締固めは含水比との関係が深く、最適含水比の近くで最大乾燥密度になることを理解しておくと、文章問題に対応できます。
環境保全:騒音・振動・建設リサイクル法
騒音規制法では、指定地域内で特定建設作業を伴う工事をする者は、作業開始の7日前までに市町村長へ届け出ます(第14条)。振動規制法も同じ仕組みです。杭打ち機やブレーカーなど、政令で定められた作業が特定建設作業に当たります。
建設リサイクル法では、対象建設工事の発注者または自主施工者が、工事着手の7日前までに都道府県知事へ届け出ます(第10条)。対象となる規模は、建築物の解体で床面積80m2以上、新築・増築で500m2以上、修繕・模様替等で請負代金1億円以上、建築物以外の工作物で500万円以上です(施行令第2条)。特定建設資材はコンクリート、コンクリート及び鉄から成る建設資材、木材、アスファルト・コンクリートの4種類です。
この分野の勉強法
品質は規格値を表にして空欄を埋める練習、環境は「法律名→届出先→期限→対象規模」の表が効きます。当サイトのオリジナル問題は各問に品質管理基準や条文へのリンクを付けており、外部監修はありません。誤答のたびに一次資料へ戻る使い方を想定しています。
10問診断(登録不要)で品質・環境が最弱分野と出た人は、まずコンクリートの4つの規格値と、建設リサイクル法の4つの規模から覚えると、短時間で得点に結びつきます。
現場経験がある人ほど注意したい点
品質管理では、自社の現場で使っている規格値や管理基準が、発注者や工事の種類によって異なることがあります。試験で問われるのは、国交省の品質管理基準やJIS A 5308にもとづく一般的な規格値です。現場の数字と試験の数字がずれている場合は、一次資料の数字を優先して覚えてください。
環境保全では、産業廃棄物の区分やマニフェスト(産業廃棄物管理票)の扱いも問われます。廃棄物処理法第12条の3では、産業廃棄物を生ずる事業者が処理を委託する際、産業廃棄物の引渡しと同時に受託者へ管理票を交付することになっています。現場で事務担当者に任せている人ほど、仕組みを知らないまま答えて失点しやすい部分です。
数値と期限は、問題を解いて間違えるたびに条文や基準へ戻るのが一番の近道です。覚えたつもりの数字ほど、一度は原文で確認してください。
スランプの許容差はいつでも±2.5cmですか?
スランプ8cm以上18cm以下の場合が±2.5cmです。それ以外のスランプでは許容差が異なります。国交省の品質管理基準で該当する範囲を確認してください。
騒音規制法と建設リサイクル法の届出先はどちらも市町村ですか?
違います。騒音規制法の特定建設作業は市町村長、建設リサイクル法の対象建設工事は都道府県知事への届出です。期限はどちらも7日前までです。
土木工事は建設リサイクル法の対象になりますか?
建築物以外の工作物の工事は、請負代金500万円以上で対象建設工事になります(施行令第2条)。